成分調査の結果“日本では承認されていない医薬品成分”を検出

 ゼリーを食べた複数の女性が健康被害を訴える事態。一体、何が含まれているのか。取材班はゼリーの成分を専門家に詳しく調べてもらうことにした。すると…
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 (日本分析化学専門学校 渡邉快記教務部長)
 「この赤い線がゼリーの成分ですね。ピークと言って含まれているものが出てきます。拡大しますと『シブトラミン』の合成品の出てくる検出時間がゼリーの成分の検出時間と同じですので、これらは同じ成分であるということで」
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 検出されたのは『シブトラミン』という日本では承認されていない医薬品成分。食欲を抑制する作用がある一方で、血圧の上昇や心拍数の増加などの副作用があると言われている。アメリカではいわゆる“痩せ薬”として一時は肥満治療に使われたが、54人が死亡するなどの健康被害が報告され、欧米などでは現在は販売が中止されている。
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 さらにゼリーには他の成分も入っていた。

 (日本分析化学専門学校 渡邉快記教務部長)
 「おっ、すごいですね。結構色が変わりましたね。『フェノールフタレイン』が反応してこういった色になったと考えられます」

 かつて下剤として使われたものの、発がん性のおそれがあるとして販売が中止された『フェノールフタレイン』も含まれていたのだ。