被害があったゼリーは“模倣品”と説明…精巧な作りで『見分ける方法はない』

 女性によると、ゼリーの仕入れ先は名古屋市にある“輸入品販売会社X”。真相を確かめるため取材班は今年6月に名古屋に向かった。

 (記者リポート)
 「この建物ですね。シャッターが閉まっていて誰も居るような気配は今はありません」

 しかし会社はもぬけの殻だった。近所の人の話では去年12月ごろに入居し、ここで衣服などを販売していたが、1か月ほどで閉鎖したという。
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 その後、X社の代理人弁護士が取材に応じた。意外にもX社も「シブトラミンに心当たりがない」という。

 (X社の代理人弁護士)
 「成分結果通知というものが発行されておりまして、それに『シブトラミンが検出されていない』という成分結果があるので、安心して仕入れていると。ベトナムではこの模倣品が出回っているという噂があると。なので偽物じゃないかということを言っている」
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 代理人弁護士によると、シブトラミンが検出されたゼリーはベトナムで出回っている“模倣品”なのだという。提供してもらった正規品のゼリーと模倣品を比べてみると、パッケージは全く同じ。印字された製造番号や製造日まで同じという精巧さだ。

 (X社の代理人弁護士)
 「(模倣品と見分ける方法は?)私も聞いたんですが…ない。結論的にはないだろうと思います。どれが正規品でどれが模倣品なのかをどう特定するのか、私自身も検討中であります」

 健康被害を引き起こすおそれがある“偽物の痩せるゼリー”。被害を訴える声は全国で上がっていて、保健所などは購入を控えるよう注意喚起する方針だ。

 (2022年7月20日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特命取材班スクープ』より)