国連機関「UNRWA」の職員がイスラム組織ハマスに関与した疑いがあるとして、アメリカや日本などが資金の拠出を一時停止している問題で、UNRWAの清田明宏保健局長が単独取材に応じ、「支援が止まれば、死刑宣告に近い状態になる」と訴えました。

「ロバの餌食べている」ガザで食料不足

イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘は4か月あまりが経った今も続いています。

ガザ地区の保健当局は20日、イスラエルの攻撃で24時間以内に103人が死亡し、死者が2万9195人に達したと発表しました。

ラファの避難民 
「(イスラエル軍が)ラファへ行けと言ったからみんな来たのに、標的にするのか」

エジプト国境沿いにある最南端のラファには、ガザの人口220万人の半数以上となる140万人が避難しているとみられています。

イスラエルは、空爆を続けるラファに地上作戦を仕掛ける姿勢を強めています。

イスラエル ガンツ前国防相
「(来月の)ラマダンまでに人質を解放しなければ、ラファでも攻撃を行う」

EU26か国が共同でラファでの軍事作戦を行わないよう求める中、現地の状況は悪化の一途を辿っています。

一斉に走り出すガザの住民たち。食料の配給を取りに行ったのです。

ガザの避難民
「食べるためですよ。もう飢え死にしそうなのですから」

ガザの避難民
「ロバのエサです。これが私たちの食べ物ですよ」

“命綱”の支援を行っているのが、ガザにある国連機関「UNRWA(ウンルワ)」

ただ、その活動が2月末で停止となる恐れが出ています。