全国で初めて、小中学校の給食無償化に取り組みます。青森県の宮下宗一郎知事が就任後、初となる新年度当初予算案に盛り込みました。予算の総額は7022億円で、青森新時代を掲げる宮下県政の独自色が強く打ち出されています。

青森県・宮下宗一郎知事
「AXだね。青森トランスフォーメイション。『あおもり大変革』これを達成したい」

宮下知事は20日、総額7022億円にのぼる新年度当初予算案を発表しました。

今年度より362億円の減額ですが、新型コロナの対策経費を除けば136億円の増額で、9年ぶりに7000億円台となりました。

一方で、財源不足を補うための基金の取り崩しは8年連続で「ゼロ」とし、収支均衡を継続させる方針です。

今年度の事業のうち275件、60億9000万円で廃止や見直を行ない、新たに250件、133億8000万円の事業を立ち上げ宮下県政の独自色を強く打ち出しました。

青森県・宮下宗一郎知事
「連鎖的に、段階的に、その他の無償化も進んでいって、ある程度無償化のレベルが上がると思う。インフラ整備まで含めた総合的な政策を打ち出すことが青森モデルのスタートになる」

新年度当初予算案の主な事業です。宮下知事が公約に掲げていた「小中学校の給食費を無償化する事業」には19億5千万円あまりを盛り込み、全国で初めて、都道府県で一律の実施を目指しています。

現在、給食費無償化は17市町村で実施しているため、来年度下半期から全市町村に拡大する計画で、実施ずみの市町村は保育料などの子育て費用の無償化に活用することができます。

弘前市では、今年度の給食費は小学生で年間4万8100円、中学生で年間5万7000円が見込まれていて、保護者からは歓迎する声が上がりました。

県民は
「いままで他の市町村で無料になっているというのを知っていたので、それが県内全部の市町村に広がってくれればありがたい」

「子どもにかかる費用は、これからどんどんかかってくると思うので、制服やそういった、こまごましたものも準備するのも、ある程度補助があれば助かる」

また、宮下知事は新年度を学校教育改革元年に位置付け、教育改革の推進には38の事業で30億9千万円をあてています。

全ての公立の小中学校にサポートスタッフを配置して、教員の働き方改革を進めるとともに、小中学校の全学年で国に先駆けて33人学級の編成を実現することなどを打ち出しています。

青森県・宮下宗一郎知事
「現場に行き渡らせるようにしっかり教育委員会を通じて現場と対話をしながら進めていっていただきたい。その理想を掲げて、それが現場でしっかり定着するまでなので、もう少し時間がかかる。いいスタートを切れるように来年度からやってほしい」

このほかにも、農業関連では情報通信技術を活用したスマート農業の機械を導入を支援する事業に10億円、エネルギー関連では来年度末までに再生可能エネルギーの立地を禁止するエリアなどを示す条例と新しい税の創設を目指す事業に1400万円を盛り込んでいます。

宮下知事は、新年度当初予算案を22日に開会する定例県議会へ提案し、青森新時代を切り拓くための施策を本格的に展開することになります。