■世界陸上オレゴン・6日目(日本時間21日・米オレゴン州ユージーン)
大会6日目を迎えた世界陸上は、女子やり投予選が行われ、日本記録保持者・北口榛花(24)が64m32、武本紗栄(22)が59m15で決勝進出を決めた。上田百寧(23)は50m70で予選敗退となった。
東京五輪の金、銀、銅がそろったB組には世界陸上2回目の北口榛花(24)と武本紗栄(22)が登場した。予選通過ラインの62m50を投げるか上位12人に入ることが決勝進出の条件。東京五輪金メダリストの劉詩穎(28・中国)、銅メダリストのK.バーバー(30・オーストラリア)が予選突破を決めていった。
6月のダイヤモンドリーグで日本人初優勝を果たすなど、今季好調の日本選手団女子主将・北口榛花も66m00の自己ベストを持ち、予選通過ライン突破は難しくなかった。待機場所でも笑顔で他の選手と会話をするなどリラックスムードで臨んだ。
1回目、高く放たれたやりは真っすぐ飛び64m32の今季自己最高記録。1本目からビッグスローが飛び出し、全体1位で予選突破を決めた。記録が出た瞬間、北口のトレードマークの笑顔が弾けた。観客戦の関係者の元へ走り寄った北口は、喜びを爆発させた。
試合後には「(コーチから)緊張するだろうけど1本目を大事にっていうことで全力で前に投げろって言われました。自分でもびっくりしちゃった~」と北口らしい笑顔を見せた。
初出場の武本は1回目に57m10をマーク。徐々に会場の雰囲気に慣れてくると2回目は助走のスピードがヤリに伝わり59m15と記録を伸ばした。3回目は54m51と記録は伸びなかったが全体の11位に入り初の世界陸上で決勝進出を決めた。
武本は「救われるかどうかってギリギリのところでちょっとひやひやしてたんですけど、決勝に出るからには入賞して、6本投げて帰りたいです」と語った。
A組には初出場の上田百寧(23)が登場。スピードある助走からのパワフルな投てきを得意とする上田は左足にテーピングとサポーターを付けての投擲となった。1回目、無風という悪条件の中、投げられたやりは途中で失速し、記録が伸びず47m36。2回目も助走にスピードがなく50m70、投げ終わってから左足を引きずる姿が見られた。
3回目も上田のパワフルな投擲は見られず49m51、3投とも自己ベストには遠く及ばず予選敗退に終わった。待機場所に戻ると上田は悔し涙を流した。
試合後は「ちょっと前に怪我してしまって…。それでも今、できることは、力は出し切れたかなと思うので、またこの舞台に帰ってこれるように頑張ろうと思います」と涙をこらえながら語った。
決勝は日本時間23日に行われる。
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