セットポジションからキレのあるボールをテンポよく投げ込んでいく姿は、見ていて気持ちがいい。去年7月の社会人・都市対抗野球1回戦。NTT西日本の先発マウンドに上がったのは入社1年目のサウスポー伊原陵人(23)。

 三菱重工East相手に6回7安打2失点の好投。試合には敗れたものの、堂々たる投球を見せた。智弁学園(奈良)で甲子園に、大商大では大学野球選手権に出場しているが、大舞台で積んだ経験値を1年目から発揮した。

 伊原は「たくさん投げさせてもらっていろんな経験ができた1年だった。自信のあるコントロールであったり変化球であったり、(社会人でも)通用するなと感じた部分もあった。」と2023年シーズンを振り返る。