能登半島地震の発生から19日で50日目。石川県穴水町では、避難所や病院などを結ぶ循環バスの運行が始まりました。

記者
「きょうから始まった循環バスは、穴水駅を出て各避難所を回ります」

循環バスは震災前に走っていた「まちなか100円バス」の代替措置として運行が始まり、のと鉄道の穴水駅を発着し、町の中心部にある医療機関や町役場と、避難所をつなぎます。穴水町が平日のみ1日3便を走らせ、料金は当面無料です。19日は午前8時半に第1便が出発するのに合わせ、通勤で利用するという男性の姿が見られました。

利用者
「ありがたい。今までは歩いて行った。40、50分分かけて」
穴水町観光交流課 牛谷政樹課長補佐
「今日はすごく小さな一歩だが、積み重ねて通常生活に戻したい」

穴水町では現在も、26の1次避難所で700人近くが生活を続けていて、町は今後、他の避難所と医療機関を結ぶ路線の増設も検討し、被災者の利便性を高めたいとしています。