宇宙・海洋に捨てられない理由

この地下に埋める方法以外にも、1960年代から「海に捨てる」「宇宙に捨てる」方法も検討されましたが、海は海洋投棄を規制するロンドン条約に違反すること、宇宙は打ち上げに失敗して爆発するリスクがあるため、採用されませんでした。世界各国も地下に埋める方法を採用し、フィンランドでは最終処分場の建設が進んでいます。スウェーデンも建設場所が決定、フランスは場所の選定が終わり、建設計画を政府に申請中です。

「容量の8割」に迫る使用済み核燃料

さて、日本では最終処分場がないまま半世紀以上、原発を使ってきました。この結果、全国で1万9千トンの使用済み核燃料がたまっています。いまは各原発の敷地内などで保管されていますが、すでに保管できる量の8割まで達しています。
さらに、その使用済み核燃料をリサイクルする青森県六ケ所村の再処理工場は、1997年に完成予定でしたが、26回も延期を繰り返し、まだ完成していません。総事業費は14.7兆円、電気料金を通じて国民が負担することになります。