「群発頭痛」という病気、皆さんは聞いたことがあるでしょうか。
目の奥から頭にかけて激痛が走る病気で、一説には、心筋梗塞、尿路結石と並んで「世界3大激痛」の1つに数えられることもある、という病気なんです。
この病気に悩まされてきたひとりの男性がいます。症状に苦しみ、不安を抱えて後悔ばかりを感じていたという男性は、その過去を乗り越えて、新たな道を進み始めようとしています。二十歳の再出発を取材しました。

田中壱さん
「私は皆さんに、私たちは生きている限り、人生をいつからでも何度でもやり直せることができると伝えたいです」
「二十歳の誓い」に込めた思い
1月7日にあった、山口市の「二十歳のつどい」。田中壱さんは代表による「誓いのことば」に立候補しました。集まった人たちに伝えたいことがありました。
田中さん
「2年前の11月、突如、群発頭痛という大変やっかいな病におかされました。その病が原因で、満足に選択をすることができませんでした。痛みに耐えながら、ひたすら過ぎていく毎日の中で後悔ばかりが募りました」
語られたのは、「群発頭痛」という病気について。悩まされた過去と、それを乗り越えた現在、そして、未来への希望でした。
田中さん
「私は4月から、専門学校に進学します。未来への一歩を踏み出したいと思っています」
高校3年で群発頭痛を発症
20歳を迎えた、田中壱さん。発症したのは、高校3年生のときでした。

田中さん
「目の奥が突き刺されたように痛くて、1時間くらい続いたあとにまた痛みがくる、みたいな、周期的に毎日きてました」
右目の奥に激痛が走り、頭全体が痛くなる。そんな症状が毎日、早朝に1時間。1か月続きました。1年後、再び症状が襲います。より強い痛みが2か月ほど続き、このころ、「群発頭痛」と診断されました。