名古屋刑務所の刑務官が受刑者に暴行などを繰り返していた問題を受け、法務省は15日、再発防止策として、4月から全国の刑務所などで受刑者の呼び方を「さん付け」に改めると発表しました。

名古屋刑務所ではおととし、刑務官が受刑者に対し暴行を加えるなど、不適切な処遇を繰り返していたことが発覚しました。

その後に行われた調査では、名古屋刑務所では職員が雑談中、受刑者を「懲役」や「やつら」などと侮蔑的に呼んでいた実態が明らかになり、第三者委員会が、こうした呼び方は「人権意識の欠如」だとして禁止するよう求めていました。

これを受け、法務省は15日、再発防止策として、全国の刑務所や拘置所で4月から受刑者の呼び捨てを全面的に禁止し、呼び方を「さん」付けに改めると発表しました。

また、若手の刑務官を遠隔で上司がサポートするため、全国8つの施設で刑務官の体に装着する「ウェアラブルカメラ」を配備する予定だということです。