中東のヨルダンでアメリカ軍の兵士3人が死亡した無人機での攻撃について、アメリカ政府の高官は親イラン組織の連合体「イラクのイスラム抵抗運動」によるものだとの見方を明らかにしました。

アメリカのNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は先月31日、ヨルダン北東部のアメリカ軍の施設で、先週、兵士3人が死亡した無人機による攻撃について、親イラン組織の連合体「イラクのイスラム抵抗運動」が実行したとの見方を示しました。

「イラクのイスラム抵抗運動」にはこれまでに関与が指摘されてきた親イラン組織「カタイブ・ヒズボラ」など複数のグループが参加しているということです。

「カタイブ・ヒズボラ」はアメリカ軍への攻撃を中断するとの声明を発表していますが、カービー氏は「『カタイブ・ヒズボラ』のようなグループの言うことを額面通りに受け取ることはできない」と強調。「我々は責任を取らせるために必要な措置を取る」として、報復する考えを改めて示し、「最初にみたものが最後にはならないだろう」と述べ、報復措置が複数回にわたる可能性を示唆しました。