(ブルームバーグ):米ブリッジウォーター・アソシエーツの旗艦マクロファンドは、1-9月にプラス26.4%のリターンを計上した。大規模関税の影響で金融市場の不確実性が高まったことで、同社を含む多くのファンド運営会社の運用成績が向上している。
事情に詳しい関係者によると、この旗艦ファンド「ピュア・アルファII」の今年のリターンは、このままいけば2010年以来の大きさとなる。非公開情報であることを理由に関係者が匿名で語った。
ヘッジファンドのリターンは今年、全般的に堅調だ。米国株の大幅上昇や、トランプ米大統領が仕掛けた貿易戦争に伴う債券・為替相場のボラティリティーの高まりが好成績につながっている。S&P500種株価指数は年初から9月末までに14%上昇した。
過去10年ほど、ブリッジウォーターのファンドや他のマクロファンドは厳しい環境にあった。歴史的な低金利を背景に市場のボラティリティーが低かったためで、ピュア・アルファIIの年率リターンは2012年から24年の間、3%に満たなかった。
ブリッジウォーターの広報担当者は、最近のリターンに関するコメントを控えた。
他のヘッジファンドの今年これまでの成績は以下の通り。
原題:Bridgewater Soars 26% to Lead Pack of Biggest Hedge Funds(抜粋)
--取材協力:Hema Parmar.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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