中国の新疆ウイグル自治区の政府は、きょうからイスラム教のモスクを「中国式」にすることを義務付ける条例を施行しました。

新疆ウイグル自治区の政府は、きょうから宗教に関する条例を施行しました。

この中でウイグル族の人たちが信仰するイスラム教のモスクについて、新しく建てる場合や改装、拡張工事を行う際は「中国の様式を反映させなくてはならない」としており、装飾や建築方式を「中国式」にすることを義務付けています。

また、学校やモスク以外での宗教教育活動は事実上禁止するとしており、家庭内や個人で宗教について教えることができなくなるとみられています。

さらに、宗教活動を当局の管理下に置くことを改めて徹底するとともに、当局が認めていない宗教活動を見つけた場合は通報するよう求めています。

イスラム教を信仰するウイグル族の人々が多く暮らす新疆ウイグル自治区では、モスクの閉鎖や破壊が相次ぐなど、宗教活動が厳しく制限されています。

今回の条例の施行でさらに宗教活動が厳しく管理されるほか、漢民族との同化政策がさらに進む可能性が出てきています。