日本製鉄によるアメリカの大手鉄鋼メーカー「USスチール」の買収について、アメリカのトランプ前大統領が「私なら即座に阻止する」と述べました。

アメリカ トランプ前大統領
「とても恐ろしいことだと思います。日本製鉄がUSスチールを買収したら、私なら即座に、絶対に阻止します」

アメリカのトランプ前大統領は先月31日、トラック運転手らの労働組合に向けた演説で、このように強調。日本製鉄によるUSスチールの買収について「とてもひどいことだ」と述べ、「我々はアメリカに雇用を取り戻したい」と語りました。

USスチールの買収をめぐっては、バイデン政権も安全保障上の観点から「厳しい調査に値する」との声明を発表しています。トランプ氏もバイデン大統領も国内の雇用を守る姿勢を強調することで、11月の大統領選挙に向けて労働者層の支持を得たい意向が背景にあり、トランプ氏が今後も反対を表明し続ければ、バイデン政権による買収の審査に影響する可能性があります。