中東の紅海などで商船への攻撃を繰り返すイエメンの武装組織「フーシ派」に対して、アメリカ軍とイギリス軍は合同で新たな空爆を行いました。
アメリカの国防総省によりますと、アメリカ軍とイギリス軍は22日、合同で「フーシ派」の8か所の拠点に対する攻撃を行ったと発表しました。紅海やアデン湾で攻撃を繰り返しているフーシ派の攻撃能力を低下させる目的だとしていて、▼地下の貯蔵庫のほか、▼ミサイルや対空監視システムに関連する施設を標的にしたとしています。
アメリカ軍の高官は空爆について、「望んでいた効果を得られて、成功だった」と話しています。
アメリカ軍は12日にもイギリス軍と合同での空爆を行い、その後も単独で断続的にフーシ派の軍事拠点やミサイルを攻撃していました。
また、イギリス軍も22日、「フーシ派」に対して今月11日に続き、アメリカ軍とともに2度目の共同攻撃を行ったと発表しました。イギリス軍は戦闘機4機でイエメンの首都・サヌアの飛行場近くにあるフーシ派の2つの軍事拠点に対し、精密誘導爆弾による攻撃を行ったということです。
この攻撃について国防省は「フーシ派の攻撃能力を低下させるためで、民間人へのリスクを最小限にするため、綿密な計画に沿って行われた」としています。
シャップス国防相は声明で、「紅海での船舶に対するフーシ派の危険な攻撃は船員の命を脅かし続け、世界経済が容認できない損失を与え、海上輸送を混乱させている」と強調しました。
この作戦はオーストラリアやバーレーン、カナダ、オランダが支援していて、6か国は共同声明で「相応かつ必要な追加攻撃だ」と指摘しています。

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