投開票があさってに迫る自民党総裁選は、小泉氏と高市氏、そして林氏の三つ巴の展開で、この3人のうち2人による決選投票がほぼ確実な情勢となっています。国会記者会館から中継です。

事実上、郵送による党員投票はきのう締め切られていて、上位3人の陣営は国会議員票の積み上げにしのぎを削っています。

小泉氏はきょう午前、訪問先のフィリピンでASEAN各国の農業大臣らと会談しました。総裁選中の外遊は異例ですが、公務を優先し、外交力をアピールすることで議員票の獲得につなげたい考えです。

陣営の関係者によりますと、小泉氏は近く、派閥を率いる麻生最高顧問と面会する予定で、麻生氏に近い鈴木総務会長の要職起用を約束することで支援を得たいとしています。

麻生氏を頼るのは高市氏も同じで、高市氏のほか、選対本部長の中曽根元外務大臣も麻生氏を訪問しています。

林氏の陣営も決選投票に残れば勝機があるとみて、議員票の積み上げに躍起となっています。

こうしたなか、政府・自民党は、石破総理の後任を決める臨時国会を今月15日に召集する方向で最終調整に入りました。

総理大臣指名選挙をめぐる野党の足並みが揃っていないため、自民党の新しい総裁が総理に選出される公算が大きくなっています。