日本と韓国の閣僚による財務対話が7年ぶりに開かれ、日本と韓国の両政府は、金融危機などの際に通貨を供給し合う「通貨スワップ協定」の再開に合意しました。

日本と韓国はきょう、それぞれの財務当局者同士が経済や財政の課題などについて意見を交換する「日韓財務対話」を開きました。

2016年以来およそ7年ぶりの開催で、鈴木財務大臣と韓国のチュ・ギョンホ企画財政相が出席しました。対話の冒頭、鈴木財務大臣は次のように述べました。

鈴木財務大臣
「域内の経済成長を支え、金融の安定を維持するため、連携して機動的な政策対応を行っていくことが重要であります」

財務対話の中で日本と韓国は、金融危機に陥った際などに通貨を融通し合う「通貨スワップ協定」を再開することで合意しました。融通枠は100億ドルです。

この協定は、日韓の関係が悪化したことなどを理由に2015年に終了していて、およそ8年ぶりの再開となります。

他にも、財務対話では北朝鮮の不正な資金調達について対策を強化することや短期間での人事交流を始めることでも合意しました。

日韓両政府は、次の財務対話を2024年に韓国で行うとしています。