生成AIの活用において回答の信頼性が重要となるなか、NTTデータは利用者が知りたいデータに基づいて正確に質問に回答するサービスを始めると発表しました。

世界中で活用が急速に広がる「チャットGPT」などの生成AI。

しかし、質問に対して回答が間違っていたり、回答が抽象的だったりする課題があります。

こうしたなか、NTTデータが新たに提供を始めるのは回答の参照先となるデータを連携し、それに基づいて根拠ある回答をする生成AIのサービスです。

例えば、チャットGPTに「子供が入院した際の会社の休みの取り方」を質問すると「就業規則や労働条件によって異なる」など間違ってはいないものの、一般的、かつ抽象的な回答が返ってきます。

一方、NTTデータが開発した生成AIのサービスで参照先に就業規則のデータを選んで同じ質問をすると、「看護休暇を取得できる」とした上で手続きの方法や給与への影響など就業規則に基づいてより具体的に回答してくれます。

NTTデータテクノロジーコンサルティング事業本部 齊藤洋さん
「通常のチャットGPTはハルシネーションといわれる最もらしい嘘をついてしまうという特性があります。この文書参照型というような形式をとると、社内文書を検索して、その検索された文書に書いてある内容を基本的にベースとして回答を生成しますので、回答も真実になります」

NTTデータはこうした生成AIのサービスを企業向けに提供し、2025年度に50億円の売り上げを目指すとしています。