次の衆議院選挙での自民党との選挙区調整をめぐり、公明党は東京28区での候補者擁立を断念する一方で、東京では自民党の候補者に推薦を出さない方針を自民党側に伝える見通しであることが分かりました。

次の衆院選での区割り変更に伴って、練馬区東部に新設される東京28区について、自民党は「地元の協力を得るのが難しい」との理由で公明党の候補者擁立を認めない考えです。

関係者によりますと、公明党はこれを受けて、東京28区での擁立を断念する方針を確認したということです。

そのうえで、すでに候補の擁立を発表していた東京29区では自民党からの推薦を求めず、逆に東京のすべての選挙区で自民党の候補者に党としての推薦を出さないという方針も確認したということです。

都議会での自民党との協力関係も白紙に戻すということで、公明党はきょう、こうした方針を正式に決定し、自民党の茂木幹事長らに回答する見通しです。