東京株式市場で株価はきょうも値上がりして、3営業日連続でバブル期以来の高値を更新しました。

投資の格言として「Sell In May=5月は売れ」という格言がありますが、格言とは逆に、東京市場ではきょうも値上がりが続いています。

日経平均株価は、199円の値上がりで午前の取引を終え、1990年以来33年ぶりの取引時間中の高値を3営業日連続で更新しました。

背景にあるのは、海外投資家による日本株買いの流れです。先月、世界的な著名投資家が買い増しを発表した5大商社株が、きょう、そろって年初来高値を更新するなど、外国人投資家の動きが根強い状況が続いています。

また、企業の株主還元強化の動きも日本株の強さを支えています。東証に上場している企業は今月、月単位で過去最大の3兆2000億円以上の「自社株買い」を発表していて、外国為替市場で進んでいる円安やインバウンドの回復も日本株の期待感を後押ししています。

一方で、今月に入って2500円近くの値上がりと急上昇を警戒する声も根強く、どこでトレンドが変わるのか注視する必要があります。