今年の春闘で、大手企業のベースアップなどを含む賃上げ率は、4%近くに上り、30年ぶりの高水準になったと経団連は発表しました。

経団連が発表した、春闘における大手企業の回答の第1回集計によりますと、月給の引き上げ額の平均は、去年より5680円増えて、13110円となりました。

賃上げ率は、去年より1.64ポイント高い、3.91%で、1993年以来30年ぶりの高水準となりました。

賃上げ率が前年を上回るのは2年連続です。

業種別にみると、賃上げ率が高かったのは▼「造船」の6%や▼「機械金属」の5%で、低かったのは、▼「鉄鋼」と「商業」で賃上げ率が3%以下にとどまっています。

経団連は、「今年は賃金引上げの転換点となる年だろう」としています。