ソニーグループは、金融事業の子会社を分離し、上場を目指す方針を発表しました。「異次元の投資」が必要とされる半導体事業やクリエイティブ領域の強化が狙いです。
ソニーグループ 十時裕樹社長
「金融各社の社名、ブランド、グループ内での位置づけを変えず、金融事業を上場」
ソニーグループの十時社長は就任後初めての経営方針説明会で、「ソニー生命保険」や「ソニー銀行」を傘下に持つ金融事業の子会社「ソニーフィナンシャルグループ」を分離し、上場を目指す方針を発表しました。分離は、2~3年後を想定しているということです。
金融事業の子会社をめぐっては、2020年におよそ4000億円を投じて完全子会社化していました。
理由について十時社長は、「独自の資金調達能力を手にすることができる」としたうえで、「異次元の投資が必要」だとするゲームや映画などのクリエイティブ領域や半導体事業に集中的に投資を行い、中長期的な成長を目指すとしています。

中国、米国の一部アナログ半導体に対し反ダンピング調査