(ブルームバーグ):クオンツ投資にとって波乱の年となった2025年に米運用会社AQRキャピタル・マネジメントのマルチ戦略ファンドが、19.6%のリターンを上げ、回復基調を維持した。
非公開情報だとして匿名を条件に述べた関係者によれば、68億ドル(約1兆円)規模の「エイペックス」は昨年12月に3%上昇した。年間リターンを最も押し上げたのは株式選別取引だという。
63億ドル規模のマーケットニュートラル型「アダプティブ・エクイティーズ・ストラテジー」は年24.4%のリターンだったと関係者は明らかにした。

AQRにとって、25年は資産増加と競合を上回る運用成績が再び確認された年となった。
運用資産残高は1890億ドルに達し、年間で過去最大となる750億ドルの資産増加を記録した。株式ファクター投資など学術研究に裏付けられた戦略で知られてきたAQRだが、ここ数年はより独自性の高い手法や機械学習技術の採用を進めている。
クオンツ業界全体で見ると、25年は総じて不安定な年だった。4月にはトランプ米大統領によるいわゆる「解放の日」の関税発表が引き金となり、市場が大きく変動した。
株式市場が投機的な熱狂を伴いながら落ち着きを取り戻す一方で、システマティックな株式取引を手がける一部の運用会社は、7月と10月に予想外の損失に見舞われた。クオンツファンドは10月、人気が集中していた高収益ポジションの巻き戻しで打撃を受けた。
原題:AQR’s Multistrategy Apex Gains 19.6% in Turbulent Quant Year(抜粋)
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