卵不足が一段と深刻になる中、新たな動きです。大手食品メーカーのキユーピーが業務用商品向けにブラジル産の卵を輸入することが分かりました。
来店客
「(卵を)スーパーで買うのも躊躇しちゃうので、お店で食べられるのはうれしいかもしれない」
福岡市にあるレストラン。一日に使う卵は多い日で800個。卵高騰は大きな痛手です。
「いくら」 大坪翔太 社長
「卵がなくなると営業できなくなるので、物の確保を最優先にしてもらっています」
鳥インフルエンザによる値上がりで、3月から全商品100円値上げを決めました。
「いくら」 大坪翔太 社長
「これ以上上がった場合は、また値上げで対応するしかないです」
卵不足は一段と広がっています。
記者
「こちらのスーパーでは、夕方になると卵が品切れになることが多く、きょうもMサイズ258円と高値が続いています」
きょうの価格は税抜きで258円。最高値水準がずっと続いています。
卵不足を乗り越えるため、食品大手のキユーピーが近日中にブラジル産の卵を輸入することが分かりました。
ブラジル産のワケ。それは、鳥インフルが世界的に流行する中、現時点で鳥インフルの感染が確認されていないためです。
キユーピーは殻付きの冷蔵状態で輸入し、業務用商品を扱う取引先のうち、希望する業者に販売。液卵での使用が予定されているということです。品質は国産と差異がないことが確認できたとしています。
ブラジル産輸入の動きは始まっています。
福岡県の「液卵」メーカー イフジ産業 藤井宗徳 社長
「唯一、供給能力があるのはブラジルだけ」
福岡の大手液卵メーカーは3月から輸入をスタート。
殻付きの卵を冷蔵状態で輸入。卵を割り、「液卵」として食品メーカーに納品したのち、パンやお菓子などに使われるということです。
福岡県の「液卵」メーカー イフジ産業 藤井宗徳 社長
「液卵は“食の半導体”なので、食品メーカーに安定供給していくことが我々の使命」
卵不足が世界的な問題となっています。

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