ノーベル平和賞を受賞したロシアの独立系メディアの編集長が襲撃された事件について、アメリカのブリンケン国務長官はロシアの情報機関の仕業だとの見方を示しました。

この事件は、先月7日、ロシアの独立系新聞ノーバヤ・ガゼータの編集長、ムラトフ氏が何者かに赤い油絵の具を浴びせられ、目にやけどを負ったもので、警察当局は、これに関与した疑いで37歳の男を拘束したと発表していました。

アメリカのブリンケン国務長官は3日、この事件について、「アメリカの情報機関はロシアの情報機関の仕業だとみている」と指摘。「ロシアによるウクライナへの侵攻を批判しようとしている人々への明確なメッセージだ」として、ロシアによる脅しとの見方を示し、非難しました。

世界報道自由デーのこの日、国際NGO「国境なき記者団」は世界の180の国と地域を対象とした「報道の自由度」ランキングを発表。ウクライナへの侵攻をめぐり、言論統制を強めたロシアは去年から5つ順位を下げ、155位でした。