ロシア財務省は、4月4日に支払い期日を迎えたおよそ800億円分のドル建て国債の支払いをドルで行ったと発表しました。デフォルト=債務不履行を回避する狙いがあるとみられます。
ロシア財務省は4月29日、4月4日に支払い期日を迎えたドル建て国債の利払いと償還分、あわせておよそ6億4920万ドル、日本円でおよそ800億円の支払いについて、ドルで行ったと発表しました。
この国債に関する支払いをめぐっては、ロシアは4月6日、自国通貨のルーブルで実施した発表していましたが、各国の金融機関などが参加する委員会が20日、「潜在的な支払い不履行に当たる」と判断。30日間の猶予期間が終わる5月4日までにドルで支払われなければ、デフォルト=債務不履行に陥る可能性が高まっていました。
ウクライナへの侵攻で厳しい経済制裁が科される中、ロシア財務省は、今回の支払いについて「義務を履行した」と強調していて、デフォルトを回避するとともに、資金の調達に関する懸念を払しょくする狙いもあったとみられます。

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