新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」について、デジタル庁は関係者や利用者へのアンケート調査などをまとめた最終報告書を公表しました。

デジタル庁は先ほど(午前10時)ホームページ上に新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」の取り組みに関する最終報告書を公開しました。

関係者へのヒアリングでは、「開発が迅速だった」「4000万件を超える多くのダウンロードがあった」「個人への注意喚起としては一定の効果があった」などの好意的な評価があった一方、「厚労省にデジタルがわかる人が少ない」といった「国の能力、体制」や、「使いやすさ」などの点で課題があったとの意見がありました。

また、情報公開という点でも「COCOAの検討はメディアでも報道されず、議論の透明性が十分ではなかった」など今後の改善を訴える声がありました。

一方、利用者に対する調査では「COCOAを利用して良かったことがなかった」とする回答がおよそ6割にのぼりました。ただ複数回、通知を受けた経験がある場合は、「利用して良かったことがなかった」との回答は2割弱に減ったということです。

担当者は今回の報告書をふまえて、次のパンデミックにむけ平時からより良い対応のあり方について検討をすすめる重要性を強調しました。