(ブルームバーグ):今年の初夏以降に米国株のバリュエーションが大幅に低下する中、市場の一部に投資妙味が出ている。モルガン・スタンレーのストラテジストが指摘した。企業利益の伸びに減速の兆しはほとんど見られていない。
マイケル・ウィルソン氏率いるチームは、今回の後退によって、ファンダメンタルズの見通しがなお堅調な景気循環関連セクターに「より好ましい環境」が生まれたとの見方を示した。特に資本財関連銘柄は、利益予想の修正動向が最も良好な部類に入るという。
ウィルソン氏は5日のリポートで、「最近のバリュエーション低下を受け、資産集約型企業の一部がより魅力的に見え始めている」と記した。
米国株の上昇は8月中旬以降、勢いを失っている。これまでの中で特に好調だった決算シーズンや、数週間以内に始まる7-9月期決算発表でも好業績が続くとの期待があるが、これを債券利回りの上昇が打ち消している。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)がまとめたデータによると、アナリストはS&P500種株価指数の構成企業について、7-9月期の利益が前年同期比25%増加すると予想している。4-6月期は34%増だった。利益成長を支えてきたのは、AI需要やハイパースケーラーによる過去最高の設備投資、さらに堅調なマクロ経済環境だ。

ウィルソン氏は、こうした高い期待が企業にとって「高いハードルとなっている」と指摘。「利益の質やフリーキャッシュフロー、利益予想修正の広がりが、銘柄を選別する上で重要な要因になるとみている」と記した。
ストラテジストらによると、資本財セクターでは、質の高さ、利益予想の改善、2026年6月の高値から10%超の株価下落を基準に、カーライルやキャタピラー、ゼネラル・ダイナミクスが有力銘柄に挙げられた。
ストラテジストらは「機械や金属加工など幅広い分野で受注残が増えており、売上高の先行きを見通しやすくなっているほか、より質の高い資本財株への回帰を後押ししている」と記した。
原題:Morgan Stanley’s Wilson Sees Earnings-Led Upturn in Industrials
(抜粋)
--取材協力:Sagarika Jaisinghani.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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