(ブルームバーグ):サウジアラビアを東西に横断する主要石油パイプラインは、新たな攻撃を受けて停止したとの報道があった後も、通常通り稼働している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
東西パイプラインでは現在も原油の輸送が続いていると、関係者は匿名を条件に話した。AFP通信は5日、サウジのエネルギー業界関係者の話として、週末にパイプラインのポンプ施設が新たな攻撃を受けた後、輸送が停止したと報じていた。
国営石油会社サウジアラムコとエネルギー省にコメントを求めたが、現時点で返答はない。
AFPの報道を受けて一時1.2%上昇した原油価格は、通常稼働しているとの情報が伝わると上げ幅を縮小した。アラムコは、日量700万バレルの輸送能力を持つ同パイプラインの輸送量を先週後半までに能力の80%超に回復させていた。同パイプラインは先月、イラクから発射された無人機攻撃で被害を受けていた。
このパイプラインは、イラン戦争が続くなかで原油輸送を支える重要なルートとなっている。航行リスクの高いホルムズ海峡を通らず、紅海経由で原油を輸出できるためだ。関係者によると、先週時点では、サウジ西岸の製油所向けの供給分を差し引いても、日量約450万バレルを輸出に回すことができた。
ただ、紅海ルートもここ数カ月、イエメンの親イラン派武装勢力フーシ派によるタンカーやサウジ西岸のインフラへの攻撃にさらされている。フーシ派とサウジアラビアの対立が数週間にわたって激しさを増したのち、イエメンでは国際社会の承認を受けた政府がフーシ派支配地域の奪還に向け、全面的な軍事作戦に乗り出した。
原題:Key Saudi Oil Pipeline Flows Normal Despite Report of Halt (1)(抜粋)
--取材協力:Anthony Di Paola.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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