AIの熱烈な推進者の1人、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、AIがより高度な能力を急速に獲得する中で、自らも安全性のリスクを懸念していると認めた。

「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」に合わせ、京都で4日に開催されたイベントに参加した孫氏(69)は、AIの能力が指数関数的に高まる状況で、各国が協力してその力を活用するには、信頼構築が不可欠だと語った。ホワイトハウスの科学技術政策顧問マイケル・クラツィオス氏との対談で発言した。

孫氏は、人間同士が争う余裕はもはやなく、強力なAIモデルがもたらすはるかに大きな脅威を抑制するには、各国が協力する必要があると訴えた。さらにスーパーインテリジェンス(超知能)が悪用されれば、「極めて危険」になり得ると警告した。

投資リターンをもたらし、人類に貢献できるAIの能力について長年語ってきた同氏の慎重な発言は異例であり、AIモデルによる憂慮すべきセキュリティー侵害が最近数カ月相次ぎ、不安が高まる現状を反映したものと言える。ソフトバンクGは「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)」を通じて、ChatGPTの開発元のOpenAIに総額約650億ドル(約10兆2600億円)を出資している。

孫正義氏(右)とマイケル・クラツィオス氏(10月4日、京都で)

原題:SoftBank’s Masayoshi Son Has Rare Cautionary Note on AI Safety(抜粋)

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