(ブルームバーグ):株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツは、米国で株式の週末取引を提供する計画だ。個人投資家向けに取引時間の延長をいち早く進めてきた同社は、現代の米市場制度の下では初となる週末取引に乗り出す。
同社の顧客は近く、一部の株式と上場投資信託(ETF)を週末にも売買できるようになる。現在はニューヨーク時間の日曜午後8時から金曜午後8時まで取引が可能。9月29日遅くの発表資料によると、週末取引では、米ブルース・マーケッツが運営する取引市場に注文を取り次ぐ。
スティーブ・クワーク最高証券責任者は発表資料で、「ニュースは取引開始を待ってはくれない」と述べた。

同社は競争の激しい個人向け証券事業で、金融商品を素早く開発・投入し、成長を続けてきた。その多くは従来の金融サービスの枠を広げるものだ。今年、最も急成長している事業は予測市場だと明らかにした。
AIエージェントを活用した取引ツールを顧客がより幅広く利用できるようにしたとも発表している。

ブラッド・テネフ会長兼最高経営責任者(CEO)は30日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「これらのツールは強力で、新たな機能を活用できるだけでなく、安全でもあるとの確信が高まっている」と語った。
企業業績指標に連動する契約も発表した。米Cboeグローバル・マーケッツが手掛ける新たなタイプのオプション契約で、テスラの自動車販売台数など、特定の業績指標が一定の水準を上回るかどうかに投資できる。発表資料によると、数週間以内に提供を始める予定だが、なお米証券取引委員会(SEC)の最終承認待ちとなっている。
また、一部の暗号資産を対象に、満期のないデリバティブ(金融派生商品)である無期限先物の取引を顧客に提供する。一部の契約では最大10倍のレバレッジを利用できる。同社が昨年買収した暗号資産交換業者ビットスタンプを通じて取引される。
ブルース・マーケッツのジェーソン・ウォラックCEOは「パートナー企業と共に、従来の市場構造による制約を取り払い、世界の取引の在り方を塗り替えようとしている」と述べた。週末取引の開始に向け、ロビンフッドと筆頭株主である米ピーク6インベストメンツから金額非公表の出資を受ける。
米株式市場の取引時間は従来、平日の午前9時30分から午後4時までだったが、ナスダックとニューヨーク証券取引所(NYSE)、24Xナショナル・エクスチェンジはいずれも、今後数カ月以内に1日23時間の取引を開始する計画。例えばナスダックは午後9時から翌午前4時までの新たな取引時間帯を設ける。
ロビンフッドの今回の動きは、ある意味で過去の慣行への回帰でもある。SECのマーク・ウエダ委員は9月のイベントで、ニューヨークの金融市場では1952年まで80年間にわたり土曜日にも取引が行われていたと述べた。
原題:Robinhood Debuts Weekend Trading, Perpetual Futures in US (1)(抜粋)
--取材協力:Emily Graffeo、Romaine Bostick.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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