予測市場プラットフォームを運営する米カルシは、評価額を約400億ドル(約6兆3000億円)とする新たな資金調達ラウンドの最終調整を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。今回の調達は、早ければ来年にも実施が予想される新規株式公開(IPO)前の最後のラウンドになるとみられる。

カルシの評価額は、投資家が110億ドルと評価した昨年12月から4倍近くに膨らむ見通し。今年3月に実施した直近の資金調達での評価額は220億ドルだった。アメリカンフットボールの試合やサッカーのワールドカップ(W杯)などスポーツイベントへの賭けがけん引し、取引高が相次いで過去最高を更新している。

投資家の新たな関心を集めている一因は、同社の収益効率の高さにあるという。ブルームバーグ・ニュースが確認した資料によれば、粗利益率は約90%に上る。

関係者によると、米ベンチャーキャピタル(VC)のセコイア・キャピタルと米資産運用大手のウエリントン・マネージメントが今回の資金調達を主導する方向で協議している。

カルシとセコイアはコメントを控えた。ウエリントンにコメントを求めたが、返答はなかった。

今回の取引の基本条件については英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とジ・インフォメーションが先に報じ、資金調達を主導する投資家についてはロイターが報道していた。

カルシは2018年創業。急成長する予測市場業界を象徴する企業として急速に存在感を高めてきた。事情に詳しい関係者によれば、8月時点の年間換算売上高(ランレート)は約40億ドルだった。選挙から映画賞まで幅広いイベントを賭けの対象にしてきたが、過去1年間の取引ではスポーツが大半を占めている。

デューン・アナリティクス上のユーザー集計データによると、同社の8月の取引高は400億ドルを超え、わずか6カ月前の4倍に達した。最大のライバルであるポリマーケットの成長ペースはこれより緩やかで、現在は1798キャピタル主導で、評価額210億ドルとする資金調達ラウンドを最終調整していると、ブルームバーグは報じている。

カルシとポリマーケットは米国で商品先物取引委員会(CFTC)の規制を受ける金融取引所として運営されている。このため、州の賭博規制当局の監督下にある従来型のスポーツブックとは異なり、連邦規則に基づき全米で事業を展開できる。

原題:Kalshi Finalizing New Funding at $40 Billion Value Ahead of IPO(抜粋)

--取材協力:Bailey Lipschultz.

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