(ブルームバーグ):米連邦航空局(FAA)は28日、新たなソフトウエア問題を理由に、米航空機大手ボーイングの「737 MAX 10」の認証を遅らせると発表した。同社は、航空会社への納入開始に必要な承認に向け、最終段階に入っていた。
FAAのベッドフォード局長は28日、ワシントン近郊で開かれたイベントで記者団に対し、ボーイングの主力ナローボディー機(単通路機)「737 MAX」シリーズで最大の「737 MAX 10」の認証を見合わせると明らかにした。最近発覚したソフトウエアの問題が飛行の安全性に関わるものかどうかを見極めるまでの措置だとした。
ベッドフォード氏の発言を受け、ボーイング株は2025年11月以来の安値に下落。終値は6.9%安の184.39ドルとなった。
ボーイングは、認証手続きを進めるに当たり、引き続きFAAの方針に従っていると説明した。
FAAはベッドフォード氏の発言後に資料を発表。「安全性を最優先に認証時期を判断する」とし、「安全性の審査手続きに沿って、ソフトウエアの不具合を調査しており、必要ならためらわずに措置を講じる」とした。
「737 MAX 10」は数週間以内に認証を取得すると見込まれていた。長らく待ち望まれてきた認証取得は、ここ数年混乱が続いたボーイングにとって、キャッシュフローの改善と財務の健全化に向けた重要な柱となる。収益性の高いナローボディー機市場で、エアバスに挑む上でも鍵を握る。
「737 MAX 10」の受注は1500機を超え、MAXシリーズの中でも人気の高い機種の一つとなっている。
ベッドフォード氏によると、FAAは最新版のソフトウエアを搭載した、より小型の「737 MAX 7」をすでに認証している。このソフトウエアは垂直航法システムの既知の問題を修正した一方、想定外の新たな不具合を引き起こしたという。新たな不具合は、従来の問題より軽微だとしている。
同氏は記者団に、「操縦士は引き続き機体を制御できる。こうした状況に対応する訓練も受けている」と説明。「現在調べているのは、こうした比較的まれな状況での操縦上の負荷と、それをわれわれがどう評価するかだ」と述べた。
さらに、「飛行の安全性に関わる問題を巡っては、まだ結論を出していない」とした上で、「問題がないと確信できるまで、『MAX 10』の認証は延期する」と語った。
原題:Boeing 737 Max 10 Approval Delayed Over New Software Issue (4)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.