(ブルームバーグ):バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストによると、投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を5%超に引き上げるリスクに備える時期に来ている。
マーク・カバナ、メーガン・スワイバー両氏らBofAのストラテジストは、FRBの政策金利が最終的に到達する水準を金利市場が引き続き過小評価していると指摘し、顧客に米2年債利回りの上昇に備えたポジションを取るよう促した。スワップ市場は0.25ポイントの追加利上げを3回織り込んでおり、予想通りなら実効フェデラルファンド(FF)金利は4.5-4.75%の範囲に上昇することになる。一方、BofAは、翌日物金利が2022-23年の利上げ局面の高水準を再び試す可能性があるとみている。当時、FF金利の誘導目標は最高5.5%に達した。
BofAは、市場のコンセンサスとは異なり、18日に4.7%前後をつけている米2年債利回りが、今年中に5%へ上昇すると予想している。同チームは、16日にウォーシュFRB議長が利上げについて「緩和の一部」を取り除いたとした発言について、当局者が現状の金融政策では、米経済をまだ抑制していないとみていることを示唆するとの見方を示した。

ストラテジストらはリポートで「FRBは金融政策が引き締め的だとみておらず、引き締め的になるまで利上げを続ける可能性が高い。われわれは、イールドカーブがよりフラット化するとの確信を強めている」と述べた。新たな予想に加え、顧客には米2年債のショートを推奨しており、利回りの見通しを2023年のピークに近い5.25%としている。
ウォーシュ氏は、今後の政策についての明言は慎重に避けたものの、インフレの推移に対する不満を改めて示し、物価安定に向け中銀として強い姿勢をとる考えを強調した。ここ数日、米国債のイールドカーブはフラット化している。トレーダーがFRBの追加利上げ観測を強める中、短期債利回りが長期債利回りより速いペースで上昇しているためだ。
債券市場を担当し、顧客向けに取引機会を見いだすストラテジストらは、中銀の動向を中心に分析するBofAのエコノミストとは別のチームに属している。BofAの米国担当エコノミスト、アディティヤ・バーベ氏は16日に公表したリポートで、同氏のチームは今年10月と12月にあと2回利上げが行われ、2027年には政策変更はないとの予想を維持していると述べた。
一方、BofAのストラテジストらは、FRBが最新の経済見通しで、失業率の上振れリスクよりもインフレの上振れリスクの方がはるかに大きいとの見方を示した点に注目した。また、インフレ率と経済の生産水準と目標とのかい離に基づき、適切な政策金利を算出する計算式「テイラー・ルール」では、FF金利が5.3%前後であるべきことが示唆されているとも述べた。
ストラテジストらは「単純な枠組みに基づけば、FF金利は5%を上回るべきだ」と述べた。また、「短期ゾーンの利回りはさらに上昇する可能性がある一方、より長い年限への波及は限定的になると予想している」とし、10年債利回りは年末に5%と、14日の水準近くになるとの見通しを示した。
原題:BofA Warns of Warsh’s Fed Hiking Rate Above 5% in 2022 Redux (1)(抜粋)
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