著名投資家ウォーレン・バフェット氏(96)の長男で、父の後を継いで複合企業バークシャー・ハサウェイの会長に就くハワード・バフェット氏は、企業統治でも豊富な経験を持つ。

ウォーレン・バフェット氏は今後、名誉会長となり、バークシャーで約60年にわたり担ってきた役割に終止符を打つ。法執行機関や慈善活動での職歴を持つハワード・バフェット氏は、コカ・コーラやファースティア・フィナンシャル、旧コナグラ・フーズのコナグラ・ブランズなど、複数の大企業で取締役も務めてきた。

バークシャーの経営にも長年携わってきた。

ウォーレン・バフェット氏は18日、会長交代を発表した書簡で、71歳の息子について「ハワードはバークシャーの取締役を33年間務めてきた」と説明。「私が34歳で経営を引き継ぐまでに積んだ修業期間よりも長い」と述べた。

アレックス・ラジバンダリ記者がバークシャーの会長交代についてリポート

ハワード・バフェット氏の会長就任は、以前から進められてきたバークシャーの経営移行の総仕上げとなる。かつて繊維メーカーだった同社を、ウォーレン・バフェット氏は時価総額1兆ドル(約156兆円)規模の企業に育て上げた。バフェット氏は2011年、米CBSの番組「60ミニッツ」で、長男には自身の後任として会長を務める資質があると語っていた。昨年にはCEOを退任すると発表し、その後、側近の1人であるグレッグ・アベル氏(64)にCEO職を引き継いだ。

慈善活動

ハワード・バフェット氏は数々の企業で役職を務める一方、ハワード・G・バフェット財団を運営している。同財団はこれまで主に食料安全保障や紛争の緩和に取り組んできた。2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、同財団は戦禍に見舞われたウクライナに支援を提供している。

同財団に加え、きょうだいのスージー・バフェット氏とピーター・バフェット氏がそれぞれ運営する団体や、亡き母の名を冠したスーザン・トンプソン・バフェット財団も、ウォーレン・バフェット氏からバークシャー株の寄付を受けてきた。

ハワード・バフェット氏は過去数十年にわたり、野生生物の保護をはじめ、国境警備や米国の薬物問題など幅広いテーマで多数の著書を出版している。国境警備と薬物問題については、2017年と2018年にイリノイ州の農村部にある地元郡の保安官事務所を率いた際、身近に接した問題だった。

アベルCEOは声明で、「ハワードが新たな役割で発揮する思慮深さと規律、そしてバークシャーへの深い理解に感謝している」と述べた。

原題:Howard Buffett Is a Berkshire Expert With an Eclectic Background(抜粋)

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