(ブルームバーグ):ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長はかねて、金融当局者は発言を大幅に減らすべきだとの考えを示してきた。16日には自らその方針を実践し、定例の連邦公開市場委員会(FOMC)会合後にFRB議長が開いた記者会見として過去最短となった。
FOMCが3年超ぶりの利上げを決めた後に開かれたウォーシュ議長の定例記者会見は、約30分で終了した。FRB議長が2011年に定例記者会見を始めて以来、最も短かった。
ウォーシュ議長は米金融当局の今後の政策運営に関するフォワードガイダンスを示さないとの方針を貫き、代わりに15、16両日に開いた会合と、当局者が現時点で経済をどうみているかに重点を置いた。
連邦準備制度は記者会見場の座席配置も変更した。これまでは大手新聞社や通信社の記者が最前列を占めていたが、報道機関名のアルファベット順に変更された。この結果、仏AFP通信が最前列の席を得た一方、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とロイター通信の記者は会場後方に移った。
一方、記者会見の今後は不透明だ。ウォーシュ議長が先に設置した五つの作業部会のうち一つは情報発信のあり方を検討する。この作業部会は、不確実性がある中で連邦準備制度が政策を巡る議論や決定をどのように伝えるかを検証する役割を担っており、記者会見を含む情報発信手段が見直しの対象となる可能性がある。
ウォーシュ議長は、FOMCの政策決定が新聞の1面を飾るようなニュースになることは望んでいないと述べている。5月の就任後に初めて臨んだ6月のFOMC会合では、終了後に発表する声明を大幅に圧縮した。
ウォーシュ議長は以前から記者会見の利点に懐疑的な見方も示しており、6月には会見が最も有用なのは「何か重要なことを伝える必要」がある場合だと話した。7月には定例記者会見を継続すると表明したが、その期間は今年末までに限られている。
原題:Fed’s Warsh Heeds Own Advice With Record Short Press Conference(抜粋)
--取材協力:Andrew Ackerman、Maria Eloisa Capurro.
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