11月の米中間選挙で共和党が議会の多数派を維持した場合、米国の成人に5000ドル(77万5400円)の小切手を送るというトランプ大統領の構想について、ベッセント財務長官は支持を表明した。政府の膨大な債務に対する金融市場の懸念が強まる中、潜在的な費用への懸念は重視しない姿勢を示した。

ベッセント氏は15日、下院金融委員会の公聴会で証言した。トランプ氏の構想について議員から質問され、「財政赤字に影響を与えずに実施する方法はあると考えている」と答えた。

Photographer: Graeme Sloan/Bloomberg

ベッセント氏は、費用をどのように賄うかについて詳細を示さなかったが、財務省はこの構想に「かなり前から」取り組んでいると述べた。こうした給付に、議会の承認が必要になる可能性が高いことには触れなかった。議会承認が必要な場合には、ジョンソン下院議長とこの構想について協力するとした。

ベッセント氏は「米国民の懐により多くのお金を入れることは、誰もが目指すべきことだ」と強調し、大統領の意向は「極めて本気のものだ」と語った。

トランプ氏は9日、選挙で勝利すれば米国の成人市民全員に5000ドルの配当を支給する方針を示した。この構想には1兆ドルを超える費用がかかると見込まれている。米国は今年、税収と関税収入を合わせた歳入を、支出が約2兆ドル上回る見通しだ。

トランプ氏は先週のインタビューで、この給付金案について「議会の承認さえ必要ないと考えている人は大勢いる」と述べた。

共和党のスーン上院院内総務は15日、議会で記者団に対し、金融市場や米国の債務を巡る現状は「本当に懸念すべきものだ」と述べた。

米10年債利回りは15日、約20年ぶりの高水準に上昇した。設備投資の活況とエネルギー価格の高騰がインフレを一段と悪化させる中、世界的な債券売りが厳しさを増している。

スーン氏は5000ドルの小切手について問われ、「資金をどう使うかについては、極めて慎重かつ賢明に判断しなければならない。当然ながら、政府支出の伸びを抑える方法も模索する必要がある」と語った。議会共和党は、この5000ドルの小切手を送るかどうかについて、明確な方針を示していない。

米国の債務は8月に40兆ドルに達し、長期的な財政状況への懸念が一段と広がっている。

原題:Bessent Says He’s Supportive of $5,000 Checks for Americans (1)(抜粋)

(議会で証言したことを第2段落に明記します)

--取材協力:Steven T. Dennis.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.