(ブルームバーグ):米マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏の慈善団体、ゲイツ財団は、AIへのアクセス拡大に向け、今後2年間で少なくとも10億ドル(約1550億円)を投じる計画だ。ゲイツ氏は、AI普及のあり方次第では世界の貧富の格差がさらに拡大する恐れがあると警告した。
ゲイツ氏はリポートで、「AIは適切な形で発展すれば、これまであまりにも多くの人にとって手の届かなかった解決策や機会、知識へのアクセスを広げることができる」と指摘。「今後12-18カ月にAIをどう構築し、資金を投じ、導入するかを巡って下される決定が、この技術が主にすでに多くを持つ人々に恩恵をもたらすのか、それとも最も恵まれない人々にも届くのかを左右する」と記した。
同氏によると、資金は教育や医療、農業分野で働く人々向けのツール開発に充てる。また、英語以外の言語を使う開発者を支援するため、大規模なデータセットに非英語の情報源を取り込む取り組みにも充てる。
ゲイツ氏は8月のエッセーで、テクノロジー企業や規制当局に対し、AIが人類にもたらすリスクに真剣に向き合うよう訴えた。同様の見解はここ数日、テクノロジー起業家のサム・アルトマン氏やダリオ・アモデイ氏からも示されている。
一方、AIの利用拡大で温室効果ガスの排出量は増えるものの、ゲイツ氏は昨年、気候変動を巡る「終末論的な見方」を退け、そうした論調によって基本的な医療へのアクセスなど差し迫った問題への関心が薄れる恐れがあると警告していた。
ゲイツ氏は「AIは大きな格差是正の力になり得る一方、格差を広げる可能性もある」と指摘。「これは長期的な予測ではない。今まさに下す選択だ」と記した。
原題:Bill Gates Urges AI Equity as Foundation Pledges $1 Billion
(抜粋)
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