(ブルームバーグ):債券利回りの無秩序な上昇や米中間選挙の結果を投資家が懸念する中、リスク資産を巡る強気ムードが後退していることが、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の調査で明らかになった。
4-10日実施の調査によると、世界株をオーバーウエートとしているファンドマネジャーは差し引き49%と、前月の56%から低下した。回答者は現在、債券利回りの無秩序な上昇を、市場にとって最大のテールリスクとみている。
現金の保有比率はポートフォリオの3.9%に上昇したものの、BofAのストラテジスト、マイケル・ハートネット氏はリポートで、リスク資産の「売りシグナル」が点灯する水準にあると指摘した。
インフレショックへの懸念から債券利回りが節目の水準を突破する中、世界の株式は下押し圧力を受けている。原油価格が1バレル=100ドルを大きく上回り、米10年債利回りは14日、2007年以来の高水準に上昇した。MSCIオール・カントリー・ワールド指数は2営業日続落した。
スワップ市場は現在、米連邦準備制度理事会(FRB)が16日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げする確率を約94%織り込んでいる。実現すれば3年ぶりの利上げだ。それでも、BofAの調査によると、投資家はFRBの対応が後手に回っているとみている。金融政策が緩和的過ぎると回答した参加者は差し引き25%と、2022年以来の高水準となった。
一部の投資家は、米10年債利回りが5%を上回り、株式への下押し圧力がさらに強まると警告している。だが、市場予想を示す関係者は総じて、底堅い景気を背景に、株式市場は金利上昇に耐えられるとの自信を示している。
BofAのハートネット氏によると、今後1年間に企業利益が2桁増になると予想する回答者の割合は、2021年8月以来の高水準となった。投資家はマクロ経済の見通しに強気で、企業が設備投資を過剰に行っていることが「唯一の懸念」だという。
現時点で、債券をアンダーウエートとしているファンドマネジャーは差し引き48%と、2022年5月以来の高水準に達している。回答者の半数近くは、米財務省の国債買い戻しプログラムについて、利回りに影響を及ぼさないと予想した。
中間選挙については、投資家の約44%が、下院を民主党、上院を共和党がそれぞれ掌握する「ねじれ」が最も可能性の高い結果だと回答した。民主党が上下両院を制した場合、回答者の半数近くが、債券利回りの上昇と株価の下落を予想している。
調査には、運用資産計4700億ドル(約72兆7800億円)の投資家170人が回答した。
原題:BofA Says Risk of Disorderly Bond Move Trims Excess Bullishness(抜粋)
--取材協力:Michael Msika.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.