(ブルームバーグ):米クラウド事業大手オラクルのラリー・エリソン会長は、時価75億ドル(約1兆1500億円)に相当する保有株最大5000万株の売却を取りやめた。同氏の株式売却計画は、オラクルが前日に開示したばかりだ。
オラクルは「この計画に基づくオラクル株の売却は行われておらず、エリソン氏には他に保有株売却の計画はない」との声明を発表した。同社は前日、エリソン氏が10月24日までに最大5000万株を売却できるプログラムを通じて株式を手放す意向だと発表していた。
この計画が6月22日に承認された時点で、対象株式の価値は約87億5000万ドルだったが、株価はその後16%下落した。エリソン氏は同社株の約40%を保有している。
クラウド技術を手掛けるオラクルは、OpenAIなどの顧客に関連するAI事業に巨額を投資している。こうした支出がバランスシートに重くのしかかり、投資家からの圧力は強まっている。手元資金を温存するために数千人規模の人員削減に着手した同社は11日、その費用が推定28億ドルに上り、従来予想から7億ドル増加したと明らかにした。
エリソン氏の売却計画撤回は、こうした懸念をある程度和らげる可能性がある。オラクル株は11日、粗利益率の低下を報告したことが嫌気され、支出計画を巡る懸念から1.7%下落した。
ラリー・エリソン氏は、息子デービッド・エリソン氏の事業活動を資金面で大きく支援してきた。これにはパラマウント・スカイダンスが1100億ドルで提案しているワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収も含まれる。
原題:Ellison Ends Plan to Sell Up to $7.5 Billion in Oracle Stock (1)(抜粋)
--取材協力:Lynn Doan.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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