11日序盤の米金融市場では、株式と国債が値上がり。騰勢を強めていた原油価格が下落に転じ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ懸念を相殺している。

注目の米消費者物価指数(CPI)統計は予想を上回る伸びとなり、FRBが3年ぶりの利上げに踏み切るとの見方が強まった。短期金融市場は、来週の米利上げの確率を約90%織り込んでいる。

CPI統計では、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比0.3%上昇し、伸びは市場予想の0.2%上昇を上回った。前年同月比では2.4%上昇した。

前日まで4日続落のS&P500種株価指数は反発して始まった。

ロンバー・オディエ・インベストメント・マネージャーズのフロリアン・イエルポ氏は「全体として、今回の統計は市場に大きな影響を与える内容ではない」と指摘。「市場が恐れていたようなインフレ統計ではないが、米国のインフレを巡る議論に決着をつける内容でもない」と述べた。

統計発表後、市場ではここ数日の下落の一部を取り戻す動きが見られたという。

ノースライト・アセット・マネジメントのクリス・ザッカレリ氏は「FRBが来週利上げする保証はないが、金利据え置きをどう正当化できるのか想像しにくい」と述べた。

北海ブレント原油は1バレル=104ドル台に下落。国際エネルギー機関(IEA)が今年の原油需要悪化の見通しを示したことに反応した。

数年ぶりの高水準まで利回りが跳ね上がっていた米国債相場も、上昇に転じた。CPI発表直後には、2年債利回りが一時7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、2024年以来の高水準となる4.66%を付けたが、その後は低下。10年債利回りも一時4.98%まで上昇した後、5bp低下の4.91%となった。

FRBの利上げ観測を背景に、インフレ懸念に敏感な長期ゾーンは相対的に堅調。利上げによって景気が減速し、時間の経過とともに物価上昇圧力も和らぐとの見方が背景にある。

円は対ドルで153円半ばに上昇。CPI発表直後に154円半ばまで売られる場面もあったが、その後持ち直した。ブルームバーグ・ドル・スポット指数はCPI発表後に上昇したが、その後下落に転じている。

ニューヨーク時間午前10時16時点のマーケット概観

原題:Stocks, Bonds Rise as Oil Drop Outweighs CPI Data: Markets Wrap、Bond Traders Price in Two Fed Hikes This Year After CPI Report、Dollar Slips After Hitting Day’s High on CPI Print: Inside G10(抜粋)

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