バークレイズ証券は7日、株式セールストレーディング部長に元CLSA証券の釜井毅生氏を起用したと発表した。「ハイタッチ」と呼ばれる担当者を介した現物株取引を約10年ぶりに再開する。

釜井氏は中国系のCLSA証券でエグゼキューション・サービス統括本部長を務めていた。CLSAで日本における海外投資家向けセールス・トレーディング業務を率いていたウォーレン・キム氏も採用した。

バークレイズ証券は両氏の採用により、ハイタッチ現物株取引を再開する。電子システムやアルゴリズムを通じて執行するロータッチ型とは異なり、ハイタッチ型はセールストレーダーらが顧客の注文を個別に受けて執行する。大口注文などを取り扱うのが一般的で、戦略的な執行が求められる。日本株に関心を持つ海外の機関投資家などを対象にサービスを提供する。

英バークレイズは2016年、日本を含むアジア地域でコスト削減を実施。日本では株式リサーチや営業も含めた120人が削減対象となった。株式関連業務はそれ以降、電子取引やデリバティブ(金融派生商品)の販売、ヘッジファンドに資金や証券を貸し出し、取引の執行を支援するプライムブローカレッジ業務に集中していた。今回のハイタッチ現物株取引の再開は、海外投資家の日本株への関心が高まっていることを反映した動きだ。

バークレイズは近年、アジア太平洋地域で株式事業の拡大を進めている。同地域の株式部門統括責任者であるポール・ジョンソン氏は「日本は世界で最も重要な株式市場の一つであり、バークレイズにとって引き続き戦略的に重要な市場だ」と発表資料でコメントした。

ブルームバーグは6月、バークレイズ証券のハイタッチ現物株取引の再開検討や釜井氏の採用について報じていた。

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.