(ブルームバーグ):原油相場はアジア時間7日早朝の取引で上昇。米国がイランのタンカーを攻撃したほか、イランがホルムズ海峡外に新たな航行制限区域を設けると表明し、同海峡を通じたエネルギー輸送の混乱が長引くとの懸念が強まった。
北海ブレント原油は寄り付きで0.8%上昇し、1バレル=97ドル近辺。代表的な米国産油種ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油は92ドル前後で推移した。米国は週末、イランの石油タンカー3隻を攻撃し、うち1隻を撃沈したと発表。イランが弾道ミサイルで米海軍艦艇を攻撃したことへの報復だとしている。
これに対し、イランの安全保障政策を統括する高官は、ホルムズ海峡外に新たな航行制限区域を数日中に設定すると表明した。国営プレスTVが報じた。区域は米海軍による封鎖線を起点に、ペルシャ湾の一部にまで及ぶという。イランもタンカー3隻を標的にしたと発表したが、独立した確認は取れていない。
原油相場は先週、比較的落ち着いていた米国とイランの戦闘が再び激化したことを受けて急伸した。ブレント原油は年初来で約60%上昇。中東紛争などを背景に、ディーゼルなど石油製品はさらに大幅に値上がりしている。
ライト米エネルギー長官は、米海軍の展開を縮小する考えはないと述べた。米海軍はイランの石油輸出を阻止するための海上封鎖を実施するとともに、ホルムズ海峡を通航する他の商船の安全確保も支援している。ライト長官は先週、同海峡を通じて毎日数百万バレルの原油が運び出されていると述べていた。
ブレント原油先物11月限はシンガポール時間午前6時4分(日本時間午前7時4分)時点で、0.2%高の1バレル=96.52ドル。WTI先物10月限は0.5%高の91.95ドルとなった。
原題:Oil Gains as US Attacks on Iranian Ships Raise Escalation Risks(抜粋)
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