欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーでドイツ連邦銀行のナーゲル総裁は、米国が最近ユーロを売って円を買う介入を行ったことについて、欧州側との協議はなく寝耳に水だったと語った。

ナーゲル氏は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため訪問している米ノースカロライナ州アッシュビルで記者会見し、「もちろん、こうした介入については事前の協議や調整が過去には慣例として行われ、それが望ましかった」と述べた。

7月末に日本の当局が為替市場に介入し、ベッセント米財務長官は8月初め、米国が円相場の「無秩序な」変動を抑えるために協力したことを認めた。だが、その後の報道で円買い介入に使われたのがドルではなくユーロで、長年維持されていた慣習に違反する前代未聞の措置だったことが明らかになった。

ナーゲル氏は「この問題はG20の場で提起され、率直に議論された」と表明。「事前の調整がなかったことに、われわれ欧州やユーロシステムの当局者があまり快く思わなかった理由を参加者が理解してくれたという点で、この件は前向きな意味で一石を投じたと思う」と続けた。

日米が前回、円相場に協調介入したのは2011年で、当時は過度に上昇した円を弱めるため主要7カ国(G7)が協力した。

「今後で重要なのは、再びそのような措置が取られることがあれば、こうした問題について互いに事前の調整が行われると自分は期待しているというだけだ」とナーゲル氏は語った。

原題:ECB’s Nagel Slams US for Blindsiding Europe on Yen Interventions(抜粋)

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