(ブルームバーグ):米地銀トゥルイスト・フィナンシャルとフィフス・サード・バンコープは、富豪マーク・ウォルター氏が支配する保険会社デラウェア・ライフ・インシュアランスに関連する商品の販売を停止した。事情に詳しい関係者が明らかにした。
米大リーグ(MLB)ドジャースの筆頭オーナーでもあるウォルター氏の事業帝国は、当局の調査対象になっており、傘下の保険会社の信用格付け見通しを暗くしている。関係者は非公開情報であることを理由に匿名で話した。
両行はこれまで、支店やアドバイザーのネットワークを通じて、顧客にデラウェア・ライフの商品を提供していた。保険や市場に伴うリスクは保険会社が負っていた。
ウォルター氏の持ち株会社TWGグローバルは、保険会社2社を支配下に置いている。デラウェア・ライフはもう1社に比べてはるかに規模が大きい。両社は6月、帳簿上で関連当事者間取引としての開示義務を怠った融資が200億ドル(約3兆2000億円)を超えていたと明らかにした。TWGは26日、米司法省と米証券取引委員会(SEC)による捜査に対応し、問題の解決に向けて両当局と協力していると説明した。「これまでの報道にもかかわらず、不正は一切なかった」と声明で主張。「被害者はいない。誰も被害を受けておらず、被害を受けたと主張する人もいない」と述べた。
新規の商品販売は停止されているものの、デラウェア・ライフは両行の顧客担当アドバイザーと連絡を取っていると、関係者の1人が述べた。トゥルイストとフィフス・サードの担当者はコメントを控えた。
デラウェア・ライフの広報担当者は「主要な販売パートナーとは引き続きオープンで協力的な意思疎通を図っている」と述べた。
S&Pグローバル・レーティングとフィッチ・レーティングスは7月、開示された関連会社向け資産が急増したことを受け、デラウェア・ライフの格付け見通しを引き下げた。格付け見通しの引き下げは、将来の格下げにつながる可能性がある。
デラウェア・ライフの格付けを「A-(マイナス)」に据え置いたS&Pは、同社が状況を是正する計画を実行できない場合や、政府が制裁を科すなど「当社の想定を超えてデラウェア・ライフの財務指標を大幅に悪化させる」措置が講じられた場合、格付けを引き下げる可能性があるとした。
ウォルター氏はこの状況に対応するため、事業再編を急いでいる。プロバスケットボールチームのロサンゼルス・レイカーズを、経営権取得から1年足らずの今月、プロスポーツ史上最高額の125億ドルで売却することに同意した。同氏のTWGグローバルは、資金を捻出する別の方法も検討してきた。また、デラウェア・ライフから最大65億ドルの問題資産を買い取ることでも合意した。デラウェア・ライフはその見返りとして、関連当事者間の取引に当たらない同額の資産を受け取るという。
原題:Mark Walter’s Biggest Insurer Sees Banks Pause Sales Amid Probe(抜粋)
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