(ブルームバーグ):9月第1週(8月31日-9月4日)の債券市場は長期金利に引き続き上昇圧力がかかりそうだ。高市政権の財政拡張や日本銀行の利上げペース加速への警戒が強い。9月に予定される国債市場特別参加者会合(PD会合)を前に当局の需給対策への期待もあり、30年ぶりの大台である3%乗せは回避されそうだ。
◎りそなアセットマネジメント債券運用部の藤原貴志リードファンドマネジャー
- 日銀のビハインド・ザ・カーブ懸念などから引き続き金利上昇圧力がかかり続けるが、需給対策への期待もあり、長期金利は3%手前で踏みとどまるだろう
- 日銀の9月利上げが80%超も織り込まれているにもかかわらず為替相場の円安が続いており、9月に利上げしても次の利上げを催促される可能性がある-中期債には特にネガティブだ
- 9月はシルバーウィークや日銀の金融政策決定会合があり、入札の間隔が短いことにも注意が必要だ
- 米国が為替介入に協調したことを受けて、流動性供給入札の減額や10年債の発行減額など、日本の当局による需給対策への期待が出ているが、仮に減額が実現しても効果は一時的だろう
- 新発10年国債利回りの予想レンジは2.85-2.97%
◎BNPパリバ・アセットマネジメントの木村龍太郎シニア債券ストラテジスト
- 10年債と30年債の入札を控え、金利が低下するシナリオはなかなか描けないが、ネガティブサプライズな材料が出ない限り、長期金利の3%到達は回避されるだろう
- 入札には水準観からある程度買いが入るかもしれないが、日銀の9月利上げとペース加速が市場コンセンサスになっているので、金利低下トレンド転換は期待できない
- 高市首相が2027年度予算の新規国債発行額を40兆円程度に抑える考えを示したことは、従来の補正予算分を加えたと理解すれば想定の範囲内-ただ、本当に当初予算だけで済むのかを見極める必要がある
- 新発10年国債利回りの予想レンジは2.86-2.96%
国債入札
日銀買い入れオペ
8月31日午後5時に発表
主な材料
- 31日:20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(1日まで)
- 1日:米S&Pグローバル製造業PMI (8月、確報値)
- 2日:日銀の高田創審議委員の講演と記者会見
- 3日:ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事が討論会に参加
- 3日:米ISM非製造業総合景況指数 (8月)
- 4日:8月の米雇用統計
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