米ボストン連銀のコリンズ総裁は、当面の政策金利据え置きを支持するとしつつ、それにはインフレ率が連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%に向かってさらに鈍化することが条件になるとの見解を示した。

コリンズ総裁はボストン連銀が25日に公表した論考で、「現行のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを維持するには、インフレが実際に低下しつつあることを示す継続した証拠が必要になる」と主張した。

「インフレ鈍化が持続的に進んでいるとの証拠が得られなければ、近い時期に金融政策を引き締めることが適切になると考える」と記した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の次回会合は9月15、16日に開催される。

最近発表されたインフレ指標は、基調的な物価上昇圧力が抑制されていることを示した。コリンズ氏は「やや心強い」とした上で、月次統計は振れが大きくなりやすいと指摘。「最近の改善が持続するかどうかは、まだ分からない」と述べた。

同氏は今年のFOMCで投票権を持っていない。7月会合では政策金利の据え置きを支持したと述べた。

コリンズ氏は景気抑制的な金利水準に加え、長期金利の上昇も、家計や企業の旺盛な消費によって生じるインフレ圧力を一部和らげるはずだと指摘した。また、これまでに導入された関税による価格転嫁はおおむね一巡し、原油高のインフレへの影響も薄れ始めるとの見通しを示した。

一方で、「それほど楽観できないシナリオも十分にあり得る」と警告。「特に、さらなる供給ショックや、予想を上回るペースの経済活動拡大は、いずれもインフレの上振れリスクとなる。後者については、AI関連の設備投資増加がコアの財インフレに上昇圧力をかけているようだ」と述べた。

また、労働市場については「異例の均衡」状態にあるとし、リスクがないわけではないとの認識を示した。

原題:Fed’s Collins Says Holding Rates Hangs on Inflation Progress(抜粋)

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