クーデターで実権を握ったミャンマー軍のトップが国営テレビでスピーチし、軍への抵抗を続ける少数民族武装勢力に向け和平交渉に参加するよう呼びかけました。

ミャンマー軍トップ ミン・アウン・フライン総司令官
「民族間の衝突は、主に互いの意見の食い違いによって生じている」

ミャンマーの国営テレビは22日、ミャンマー軍トップのミン・アウン・フライン総司令官のスピーチを放送しました。総司令官は、軍との間で戦闘が続く少数民族武装勢力のリーダらに向けて和平交渉に参加するように呼び掛け、来月9日までに出席者の名前を登録するよう求めました。

少数民族武装勢力は、クーデターに反発する民主派勢力と連携していて、タイとの国境付近などでは軍との戦闘が激化しています。

軍側には、武装勢力との和平交渉を進めることで、反軍勢力の連携にくさびを打つ狙いがあるとみられています。