(ブルームバーグ):21日の原油相場は前日終値を挟んだ推移となっているが、週間ベースではこのままいけば上昇する見通しだ。原油輸出の大幅減少につながっている中東の紛争は終結が見えず、市場関係者はイランを経済的に孤立させるという米国の計画の詳細を待っている。
北海ブレント10月限はニューヨーク時間午前10時42分現在、前日比ほぼ変わらずの1バレル=93.76ドル。週間ベースでは約6%上昇となっている。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)10月限は、前日比0.5%安の86.36ドルで推移している。
ベッセント米財務長官は20日、イランとその貿易相手国を経済的に孤立させる計画について、24日に政権として詳細を発表すると述べた。トランプ米大統領は「経済版Dデー(攻撃開始日)」になると表明している。対象国にはイランの主要な貿易相手国である中国が含まれる可能性がある。
A/Sグローバル・リスク・マネジメントのチーフアナリスト、アルネ・ローマン・ラスムセン氏は「『イランは50年間にわたり制裁を受けてきており、屈服することはない。今回の措置は危機をさらに長期化させるものだ』というのが市場の見方だ」と指摘した。
イラン産原油の最大の輸入国である中国は、制裁や圧力は役立たないとし、外交的解決を主張している。
米シンクタンクのアトランティック・カウンシルで国際経済を担当するジョシュ・リプスキー氏は「中国から極めて大きな反発を引き起こすことなく、どのように金融面でこれまで以上にイランを締め上げるのか、私には分からない」とブルームバーグテレビジョンで述べた。
ニューヨーク時間早朝、イランのペゼシュキアン大統領が米国との戦争終結を訴えたと伝わると、原油相場は下落する場面があった。「われわれに力と尊厳があり、世界全体がわれわれの勝利を認めている今こそ、戦争を終わらせる方がよい」との同氏発言をイラン学生通信(ISNA)が伝えた。
原題:Oil Heads for Weekly Gain as US to Outline Plan to Squeeze Iran(抜粋)
--取材協力:Rong Wei Neo.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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