(ブルームバーグ):米財務省による長期債利回りの抑制策が失敗すれば、11月の中間選挙を控えてドルに下押し圧力がかかり、リスクの高い資産へのショートが増える可能性がある。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏が指摘した。
ベッセント米財務長官が「30年債利回りを5%未満に引き下げられない」場合、今後数週間でドルが下落し、AIのハイパースケーラーやプライベートクレジットなど、レバレッジを伴うリスク資産へのショートが増えるとハートネット氏は予想する。計画が奏功しなければ、金融株も空売りの対象になる可能性があるという。
長期債の買い戻しを増やす案は「準」量的緩和(QE)に相当し、米国債とAI関連の資金調達への脅威を退けることを狙った一連の「ベッセント・プット」の最新版だと、ハートネット氏と同氏のチームは指摘。「債券を『修復』しようとする政策当局のパニックは、米国債利回りの上昇に歯止めをかけても、利回りを低下させることはないだろう」と同氏は記した。
債券市場の混乱は株式市場にも波及している。債券のボラティリティーを巡る懸念が強まる中、S&P500種株価指数は週初から1.9%下落し、3週続いた上昇が途切れる公算が大きい。
現時点で、BofAのブル・ベア指標はなお「極めて強気」を示していると、ストラテジストらは説明した。EPFRのデータによると、米国株に投資するファンドには8月19日までの1週間に約290億ドル(約4兆6000億円)が流入し、3週間で最大となった。一方、半導体関連ファンドからは3週連続で資金が流出し計63億ドルが引き揚げられた。
原題:BofA’s Hartnett Sees Pressure on Risk Assets If Bond Plan Fails
(抜粋)
--取材協力:Sagarika Jaisinghani.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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